JEMO | ご挨拶
理事長挨拶
理事長 金重 凱之
今、私たちは激動・混迷の時代にあります。何が起こっても不思議でない時代です。まさに私たちは、リスク・危機と隣り合わせの世界にいるのです。
「まさか」そんなことは起こらないだろうと思っていたことが起こる時代です。かつてなかった気候変動による自然災害、新型コロナウイルスの発生・蔓延と長期化、ロシアによるウクライナ侵攻、企業・団体に対するサイバー攻撃、そして元総理に対する襲撃事件。起こるはずのなかった「まさか」が起こっているのです。
また、企業における個人情報流出やハラスメント事案、学校や病院・介護施設内でのいじめ・人身事故などにより損害賠償を求められたり、社会的信用を失墜したりする事例も絶えません。
リスク・危機の発生は、経営に甚大な被害・損失をもたらします。
こうした激動・混迷の時代にあって、私たちは、どのように生き抜いていけばよいのでしょうか。
当協会は、「憂いなければ備えなし」との認識の下、日本全国に危機管理を普及啓発するとともに、あらゆる分野の法人が推進する危機管理専門家の育成を支援し、日本の危機管理の礎を構築して、安全で安心な社会の実現を通して日本社会が発展することを目的として設立されました。
私たちは、どのような時代であっても、この日本にとって最前線の危機管理を追求し続けていくことが我々の使命であると考えます。
当協会では、「危機管理診断士」の育成を中心に活動してまいります。
個々の危機管理診断士は、企業・団体の危機管理診断(いわば企業・団体の健康診断です。)を行うことによって、所属する組織が「まさか」の事態に対応できる組織かどうかの診断を行います。体質強化、体質改善の必要があるとの判定が出れば、当協会が、その支援をさせていただきます。
どうか皆様方の当協会に対するご理解、ご支援をお願いする次第です。
略歴
- 1969年
- 京都大学法学部卒業 (法学士)
- 1975年
- 米国ジョンズ・ホプキンス大学SAIS (高等国際問題研究大学院) 修了 (国際関係学修士)
- 1969年
-
警察庁入庁 外務省在米日本大使館一等書記官、防衛庁(現防衛省)調査第一課長、内閣総理大臣秘書官 (細川、羽田及び村山各総理)、警察庁総務審議官 (現総括審議官)、同警備局長などを歴任
- 2001年
- 退官
- 2002年
- 東京都参与(危機管理担当)就任
- 2003年
- 株式会社国際危機管理機構 (IEMO) 設立、代表取締役社長就任。その後、最高顧問。
- 2022年
-
株式会社国際危機管理機構 (IEMO) 代表取締役社長再就任 (現任) この間、政府委員会等のメンバー、外務研修所・JICA講師、上場企業を含む数百社の危機管理コンサルティングの実績を持つほか、社外取締役、社外監査役、企業内コンプライアンス委員会委員、顧問等多数のポストについている
- 2015年
- 瑞宝中綬章受章
著書として、『その時役立つ!危機管理とコンプライアンスのための実践ハンドブック』、『ビジネスリーダーのためのコンプライアンス教本』、『最強の危機管理〜NSCから学ぶ、時代を生き抜くトップリーダーの決断』、『会社のための災害対策マニュアル作成術』のほか、共訳書として、『誘拐・ハイジャック・企業恐喝』など、また編著として、『危機管理読本』、監修書等多数。